このところ、連日のように誰かが亡くなった、闘病中だった、手術をしたなどの報道がされていますよね。
そんな中、一世を風靡したアイドルで元おニャン子クラブの新田恵利さんが、脳動脈瘤の手術を受けていたと自身のブログで発表しました。
この脳動脈瘤、聞いたことがある方は多いと思いますが、どのような病気なのかを知っている方は少ないのではないでしょうか。
私は、脳の血管がつまる感じなんだろうと思っていました。
少し調べてみたら、この病気も自覚症状がほとんどないようで、知らずに激しい運動をしたりすると大変怖い病気でした。
無知ほど罪なものはないといいますが、何も知らずに後悔しないよう、いっしょに見てみましょう!
脳動脈瘤とは
脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)とは、簡単にいうと「脳の動脈にできたコブ」のことを言います。
血管(ほどんどが血管の分岐部)の壁が薄くなったり弱くなったりすることで、そこが風船のように膨らみ血液がたまってしまうのです。
その原因のほとんどが先天的なもので、動脈の壁に存在する生まれつきの異常が原因であり、40歳以上の100人に2~5人が発症しています。
また、脳動脈瘤には色々なタイプがあります。
- あっという間に脳動脈瘤が作られ出血してくも膜下を引き起こす。(予防のしようがない)
- 脳動脈瘤がだんだん大きくなって出血する。
- 脳動脈瘤が作られるが大きくもならず出血もしない。(=未破裂脳動脈瘤)
タイプ1とタイプ2は、破裂するタイプでくも膜下出血として発症することがほとんど。
破裂し、くも膜下出血を発症してしまうと、その半数以上が死亡するか社会復帰できない障害を残すような状態となります。
⇒ くも膜下出血3つの前兆…生活習慣見直しによるストレス軽減で予防できる?!
タイプ3は、破裂しない「未破裂脳動脈瘤」というタイプで脳動脈瘤患者さんの大多数がこのタイプです。
手術の成功率は症例数が多いほど高い
脳動脈瘤の手術には2種類あります。
開頭クリッピング(開頭手術)
成功率は、99%。
難しい血管でない限り100%とも言われている。その理由は、この手術をできる場合にしか行なわないからだと言う。
クリッピングの方が昔から行なわれていて、完治度も高い。
コイル閉栓術(脳血管内手術)
成功率は、95%。こちらは、開頭クリッピングよりも明らかに安全に行なわれると判断された場合に行なわれることが多い。
開頭クリッピングに比べると、完全に動脈瘤に栓をできるか不透明な部分があり、また血流によってコイルが減ってしまうため再手術が必要になることがある。
開頭クリッピングよりは若い術法であるが、改善されてきている。
この「成功」という言葉の意味ですが、脳動脈瘤においての「手術自体の成功率」は高いです。
しかし、手術は成功してもその内の100人に1~5人くらいは何らかの後遺症が残ってしまうというのです。
とはいっても、出血を起こしてしまっている場合は出血を止めなければ死に至ってしまいますから、手術できる状態であれば手術を受けた方が助かる可能性は高いでしょう。
逆に、出血を起こしていない未破裂脳動脈瘤の場合は、手術を受けるかどうかを慎重に考えた方がいいと調べていて感じました。
医師は、破裂の危険性を重要視し手術を勧めてくるようですが、先述したように後遺症のリスクもあるので、未破裂脳動脈瘤の方は、この決断にかなり悩まされています。
私も調べながら自分はどうするだろう・・・と考えていて、脳動脈瘤を患っていませんが決断する難しさを実感しています。
もし手術を受けると決める場合には、脳動脈瘤の手術症例数の多い病院の方が成功率が高いと出ているので、症例数の多い病院/医師を探し選ぶことをオススメします!
とにもかくにも、まずはそうならないために生活習慣と食生活に気をつけるなどして、脳動脈瘤を発症する可能性を少しでも低くするよう努めることが大切ですね!
術後の回復期間と後遺症
手術後の回復には、個人差がかなりありました。
体調がある程度回復して退院するまでの期間は、だいたい1~2週間くらい。
リハビリが必要な方はもっと入院していたり通院したりしますが、経過良好の方は定期診察へと移ります。
退院後に社会復帰するまでにはかなり個人差があり、2週間で仕事復帰されている方もいれば3ヶ月くらいかかる方もいました。
この差はやはり後遺症の違いによるものです。
後遺症の例
- 全くない
- 頭痛
- 半身不随
- 吐き気・ムカムカ
- 視覚的症状
- 耳が遠くなる
- 平衡感覚が鈍る
- 皮膚や目の乾燥
皮膚や目の乾燥は、放射線によるもののようです。
また、視覚的症状には失明という可能性もゼロではないことを知っておきましょう。
まとめ
脳動脈瘤は、脳の動脈にできるコブのことで、自覚症状がなく破裂して初めて気がつくことが多い病気。
手術自体の成功率は高く、術後も個人差はありますが2週間から数ヶ月で社会復帰することが可能です。
反面、後遺症のリスクがあることもまた事実で、手術をするかどうかを決断するのも容易ではありません。
それでもその立場に立ったならば、焦ることなく脳動脈瘤(未破裂)についてよく調べ悔いのない決断をできるように心がけましょう!
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