鼓動・心拍

夏の疲れが和らいでホッとする秋になると病気のサインが表れる人が多いのですが、中でも心配なのが不整脈です。

不整脈って良く聞く病気ですが具体的にどんな病気なのか、予防法まで聞いてきましたのでお話ししたいと思います。

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不整脈とは

不整脈とは脈が一定のリズムで打つものが、「早い・遅い・飛ぶ」といった不規則になる脈の事を言います。

不整脈には大きく分けて3種類に分けることができます。

  1. 頻脈:ひんみゃく(一分間に100回以上の拍動を頻脈という)
  2. 徐脈:じょみゃく(一分間に50回以下の拍動を徐脈という)
  3. 期外収縮:きがいしゅうしゅく(脈が一瞬飛ぶ・リズムが乱れる・不規則なうち方をする)

30歳を過ぎるころから脈が飛び始め、3つに1つや、5つに1つといったように時々脈が飛ぶ場合は期外収縮の可能性がありますが、何処から電気が流れてくるかで病名が分かれます。

例えば心房から出る電流で一拍飛んでしまう脈の場合の不整脈は「心房性期外収縮」と呼ばれますし、心室からの電流で一拍飛ぶ場合には「心室性期外収縮」という感じで場所によって不整脈の種類が分けられているのです。

期外収縮は年齢や体質的なことが原因で起こる場合が多く、ほとんどの場合は一過性ですが、色々な悪条件(ストレス・心労・睡眠不足など)が重なることで悪化する場合も有りますので十分注意が必要になります。

日本心臓財団では「ほとんどの人が実は不整脈が一回くらいはある」と言っていますので、普通の一過性を含む不整脈は治療や通院などの必要はないのですが、原因は幅広くて心臓疾患・高血圧・肺疾患・甲状腺異常に加え、加齢や体質・疲労やストレスの蓄積・睡眠不足も原因の一つだと言われております。

それではどうして不整脈が起きるのか、そのメカニズムをお話し致しましょう。

 

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不整脈のメカニズム

心臓の筋肉は「※電気信号」によって規則正しく収縮と弛緩を繰り返しながら(心臓の拍動のリズム)血液を送り出していますが、何らかの理由で電気信号に乱れが生じると心臓の拍動のリズムが一時的に不規則になります。

それが脈の乱れ(=不整脈)となってあらわれるのです。

心臓は筋肉で構成された臓器で、その筋肉にかすかな電気信号が流れて興奮することで動く仕組みになっています。

※電気信号:電気信号は心臓内の上部にある「洞結節」という部分で発生し、房室結節を通過して心臓の筋肉全体に伝えられています。

何らかの理由で洞結節での電気信号の発生や、筋肉への伝達が規則正しく行われないと、不整脈が起こります。

また、心筋梗塞や狭心症が不整脈と同じだと思われる方々が多いのですが(私もそう思っておりました!)これらは血管の病気であり、不整脈は電気信号の故障のために起こるので両者は全く別の病気であることを知って、両方が合併しないように注意が必要だとご理解ください。

不整脈は心電図を取ると誰でも一回や二回は起こり得ることであり加齢すると回数は比例して増えるようですが、それに加えて寝不足や不規則な生活とストレスが加わると一段と起こりやすくなるのです。

心臓は平均すると1日約10万回、収縮と拡張を繰り返していますので体調やストレスなどでも時には不規則な収縮が起こると考えればよいでしょう。

特に検診で不整脈だけ見つかった場合には病気とは関係のない不整脈であることがほとんどなのですが、もともと心臓に疾患を抱えている方は他の病気も併発する場合があるので、念のため専門医の受診をして頂くことをお勧め致します。

そして、もしも洞結節で電気が発生しない(洞(機能)不全症候群)、または別の場所から電気が流れてしまう場合には心臓が規則正しく興奮しなくなります。

つまり不整脈とは心臓に流れる電気の異常や刺激が伝導路をうまく伝わらないことなのです。

原因はストレス・心労

不整脈の中には原因の特定が難しくて不明なものが沢山ありまして特に中高年になると加齢に伴う不整脈が増えるので病院での検査をしても原因を特定できないケースが多発しております。

このような中高年の原因不明の不整脈にはストレスや心労が誘因になっているケースが良くあるのです。

なぜストレスや心労で不整脈が起きるのでしょうか。

それは心臓のリズム(電気信号を送るメカニズム)をコントロールしているのは※交感神経ですが、緊張や興奮することで神経が作用して心臓の拍動を速めて血液を大量に送り出してしまうことに起因するので、高血圧気味の人にとってもストレス解消がカギになります。

※交感神経:
交感神経は自律神経の一種であり、その自律神経には交感神経(やる気モードの促進効果)と副交感神経(リラックスモードの促進効果)があり、ストレスを受けてしまうと交感神経が積極的に働いて鎮静させるのですが、その際に血圧も上昇させてしまうのです。

交感神経の研究では慶応義塾大学の心臓再生医学グループにより2007~2012年までの研究で交感神経が不整脈に大きな影響を持っていることが判明しております

しかし自律神経の1つである交感神経はストレスの影響を受けやすく強いストレスに長時間さらされてしまうと交感神経がうまく働かなくなり心臓のリズムに乱れが生じやすくなるのです。

本来交感神経は適度なストレスによって「やる気」を起こす作用があるので必要不可欠ですが過度になると心臓にとって大きな負担になる事を知って戴きたいのです。

さらに、このような不整脈の多くは心臓病などの重大な病気とは直接関係が無いため、あまり心配にならないとされがちなのですがストレスによる交感神経の緊張状態があまりに長く続いてしまうと免疫力の低下や体調を損なう大きな原因になります。

不整脈の原因になるストレスは精神的なものだけではなく、忙しさによる心労・睡眠不足・食生活の乱れなども体にとっての大きなストレスと不調を生む原因になることが判っています。

軽い不整脈を繰り返す様であれば体からのストレスを感じることによる※ストレスシグナルを発している可能性もあるので生活全般を見直す機会にされることをお勧め致します。

  1. 休みを定期的にとり、体調に注意する
  2. 睡眠不足になり疲れが溜まった感じがある
  3. 食事の時間が不規則で栄養効果が無いものを食べている
  4. 冷えやストレスが多いままの生活習慣を続けている

これらが長く続くと免疫力や体調を損ない、不整脈の原因を作る形になってしまうのです。

これを機会に是非生活習慣を見直していただければと思います。

※ストレスシグナル:
最近の学術研究によりストレスを受け、体内で体調を損なう現状があると臓器間ではそれぞれがシグナル物質や分泌物を出して互いに会話していることが判明し、中でもストレスや心労などには腎臓や心臓が影響を受けやすいことが判ってきました。

 

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冷え

「冷えは万病の元」と言いますが、冷えによって免疫力の低下や体調を損なう場合が多いことは最近頻繁に取り上げられるようになりました。

冷えにより筋肉が萎縮し、心臓へ信号が正しく送られなくなることも十分考えられることです。

アジアに住む人たちは西洋に住む人たちとの決定的な違いに体温の差があります。

もともとアジアの人たちの体温は36℃前後ですが、西洋の人たちは37℃平均であるので冷えを感じる度合いもアジアに住む人たちのほうが強いと言われております。

冷えない工夫をすることで体内のメカニズムをスムーズにすることが大切ではないでしょうか。

不整脈の主な症状

不整脈

代表的な不整脈の3つの種類の主な症状をお話ししましょう。

殆どの方が不整脈だと気が付く場合には主な症状がある場合が多いようです。

例えば頻脈の場合には「ドキドキと動悸が激しくて心配だ」という方が多く、徐脈の場合には「体がだるいので脈をとってみたら普通より遅くて」となり、期外収縮は「脈をみてもらったら時々飛んでいる」などの症状がみられます。

さらに頻脈の場合には動悸や息切れのほかに胸痛やめまい、失神等の症状が出る場合もありますので注意が必要ですが、突然脈拍数が一分間に120になるなど、別の病気の可能性もあるため、ストレスや心労などが思い当たらない状態でそのような症状が出た場合には速やかに受診されることをお勧め致します。

徐脈の場合には、脈拍が1分間に40以下になると、息切れや、めまいなどの症状が出やすくなります。

これらの体のサインを見逃さずに適切な対応ができれば、不整脈関連の病気は防ぐことができるのです。

 

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不整脈の種類と症状

期外収縮は不整脈の中で比率が高いものの1つですが、期外収縮の特徴は「のどや胸の不快感や動悸、またはキュッとしたごく短い時間の痛みとして感じる・期外収縮が連続して出現したときは一時的に血圧が下がり、めまいや動悸がする」などです。

具体的には心室性期外収縮の一部で心筋梗塞や心筋症が原因で起きている場合があり、そのため危険な不整脈に移行する場合があると医師が警告しています。

この他に不整脈には「洞(機能)不全症候群・房室ブロック・右脚ブロック・左脚ブロック・WPW症候群・発作性上室性頻拍症・心房細動・心房粗動」などの種類がありますので順にご紹介しましょう。

洞(機能)不全症候群:
これは(洞結節)の異常により心臓の中で電気が作られなくなる病気で、電気不足で脈が遅くなるか、心臓が断続的に停止状態になりますが、この病気では同時に心房の異常も合併することがあるので徐脈と同時に頻脈も出てくる場合も見受けられます。

この場合、頻脈が10秒以上停止した時には意識障害(アダム・ストークス発作)により失神やふらつきが起こります。

房室ブロック:
房室ブロックは心房と心室の境界には電気の流れを調節する房室結節という組織がありますが、変電所のような役目を担っており、この機能が低下して心房から心室の方へ電気が伝わらなくなるために脈が遅くなる(徐脈が表れる)などの症状が発生しますが電気の流れが妨げられることが語源です。

右脚ブロックと左脚ブロック:
右脚ブロックと左脚ブロックは洞結節(発電所的な役割を担う)と房室結節(変電所的な役割を担う)や伝導路と副伝導路(電線的な役割を担う)によって微弱電流を心臓に届けるのですが、左右に部屋が分かれているので右側が右脚といい、左側が左脚と呼ばれていますが、それらの左右に分かれた脚室に沿って流れる電線(伝導路)に、本来なら流れるはずの電流が何らかの理由で流れが悪くなるか止まってしまうことにより発症します。

発作性上室性頻拍症とWPW症候群:
正常な伝導路(電線機能)以外に心臓内の心房と心室に余分な伝導路(副伝導路)があるために
両方が働いて電気が通らなくなる場合もあり頻脈(発作性上室性頻拍)が発生する場合があります。

WPW症候群は生まれつきの病気で一定の年齢に達しないと頻脈発作は起こらない場合が多くて全体の30%~40%の人がずっと発作を起こさないと言われています。

心房細動と心房粗動:
心房細動は心房が高速で動くことを意味しており、原因は心房の中(肺静脈の入り口部分が多い)に新たな洞結節(発電所的な役割)ができ(もしくは胎児の頃に持っていた場合も有る)そこから電気が漏れ出すことで不規則な電気の流れ(旋回)を起こしてしまうので発症するというものです。

症状的には不規則な電気の流れで60回から200回の頻度で不規則な電気が流れますが、それが全部そのまま伝わるわけではなく、脈は不規則になることで息苦しさ・めまい・胸痛を伴う場合があります。

心房細動は、時々発作として出現するタイプの「発作性心房細動」と、継続的に発作が続くタイプの「持続性(慢性)心房細動」に分けられますが70歳を超えると病気のあるなしに関係なく1割から1.5割の人に現れる不整脈で、原因は心房の筋肉の老化現象ではないかとも考えられています。

しかし若い方でも体質的な理由から発症することがあり、高血圧・肺疾患・甲状腺機能亢進症・弁膜症・心臓手術後の予後過程で発症することが多いと言われております。

これらの病気自体は重篤なものではない場合が多く、自分にそういう病気がある事すら知らない方も発症者の30%近くおられるようです。

心房粗動は心房細動によく似た不整脈ですが、心房粗動では心房の中で一定の回路を通って規則的な電気の旋回が起こっているので、電気回路(副伝導路)に障害が出なければ発症しない場合が多いと言われております。

 

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不整脈の治療法

不整脈の治療にはそれぞれの種類と症状によって対処と治療方法が異なりますが「不整脈の種類と症状」でお話しした病気ごとに治療法を示しますのでご参考にして頂ければ幸いです。

生理的な原因で起こる不整脈は心労・ストレス・食生活の改善・冷え・睡眠不足を無くすなどの対応で防ぐことが出来ますが、高血圧・心臓疾患など重大疾患がある場合には原因を見定めて治療する必要があります。

医師が不整脈でも通常の生活に支障をきたすと判断した場合には抗不整脈薬や安定剤を処方される場合がありますが、精神的ストレスや睡眠不足疲労などは期外収縮を悪化させるので規則正しい生活を心がけることが治療への大きな第一歩になると述べております。

洞(機能)不全症症候群:
この病気は症状が3段階(1度・2度・3度)に分けられ、治療が必要とされる(脈が遅いために失神や息苦しい等の症状が出た場合)軽症の場合には投薬で対応し、重症の場合にはペースメーカーの埋め込みが効果的であるとのことでした。

房室ブロック:
加齢や運動好きな方が迷走神経の機能により生理現象としてブロックがされる場合も有るので心配ないこともあるのですが心筋梗塞や真菌症のような病気を伴っている場合には極端に脈が遅くなるので目眩・ふらつき・心不全を起こすことや心臓がそのまま止まってしまうこともあるので頻繁に目眩やふらつきがある場合には必ず診断をしてもらうことをお勧め致します。

また、酷い徐脈がある場合には医師の判断でペースメーカーを使用する場合があります。

右脚ブロックと左脚ブロック:
結論から言いますと、右脚ブロックは通常は何ともなくて急な運動などで脈拍が一時的に上昇した時に脇部に違和感を覚えるという方が多く、気になる場合には稀に※ブルガダ症候群という特殊な病気の可能性もあるので不整脈の専門医を受診することをお勧め致します。

※ブルガダ症候群はブルカーダ症候群とも呼ばれ、心臓疾患が認められずに夜間に突然心臓が止まり死亡する場合の病気のことで「突然死」のひとつですが、過度なストレスや急に強度の運動などを行い、常にはない負担が心臓にかかることで発症するものだとも言われています

左脚ブロックの場合には右脚ブロック同様に伝導路に電流が通るようにするため、投薬又はペースメーカーを導入する場合がありますが、今まで行っていた運動を継続することが出来るとはいうものの、動選手並みに行うことは避けたほうが賢明です。

また心臓の機能を高めるためにはストレス・心労・寝不足・冷えなどを伴わないように注意することが大切です。

発作性上室性頻拍症とWPW症候群:
発作性上室性頻拍症やWPW症候群の治療方法は心電図や医師が推奨する方法で検査してもらいながらの治療となりますので一般的なお話ししかできませんが、心電図検査で診断が下されても動悸症状を伴わない場合には治療の必要はないと言われております。

しかし、病的な動悸(脈拍数が150以上で突然始まり突然止まるなどの不規則性があるもの)は長く続くケースや頻繁に起こる場合には治療が必要になりますし、発作時の症状が強く日常生活に支障が出る場合には医師の判断で根本的な治療としてカテーテルアブレーション(心臓に細い管(カテーテル)を挿入して先端部分から高周波を流して異常な回路(副伝導路)を焼き切る治療法)をすることも選択肢の一つになります。

心房細動と心房粗動
心房細動の治療は原因となる病気がある場合にはその治療を優先し、それらがみられない場合には動悸などの症状がある場合にのみ治療を行います。

心房細動は運動や精神的な興奮で房室結節の調整が利かず脈拍数が増加した結果息切れやめまいなどの症状が表れ、血圧の低下や失神を御押す場合も有り治療では「電気ショック」で正常なリズムを取り戻して脈拍数をコントロールする薬剤や発作を起こしにくくする薬剤を使用する場合も有るようですし、最近では老化現象と考えて脳梗塞を予防する目的でもある血液を固まりにくくする薬剤(ワーファリンなどの抗凝固薬)が使用されるケースが増えていると教えて頂きました。

心房粗動は最近の治療法ではカテーテルアブレーション治療が非常に有効と言われており、発症原因の多くが電気の旋回が三尖弁の周囲でのみ起こることが判明したため治療方法はその回路の一部を焼き切ることで発作を起こさなくすることが出来るようになりました。

ただし心房粗動がなくなっても心房細動が起こることがあるようです。

しかし、この10年間で心房細動と心房粗動の治療は目覚ましい発展を遂げており治療方法も副作用の少ない薬の開発がされておりますので近い将来には危険性の少ない治療方法が肺渇されるのではないかと言われております。

まとめ

心拍・心臓

不整脈は心臓が鼓動する規則正しいリズムが、様々な原因で機能しなくなって起きる病気ですが、成人の脈拍数は一分間に60回~100回程度で個人差もあることから日頃から自分の安静時の心拍数を測定して数値を知っておくことが大事です。

冷え・寝不足・ストレス・心労・食生活の乱れで一時的に不整脈になる場合は問題ないのですが、それを頻繁に繰り返し動悸・目眩・ふらつき・胸痛・失神等の症状が出た場合には出来るだけ早く循環器内科に受診することをお勧め致します。

不整脈にもかなりの種類や病気の特徴があるので症状を医師に説明して一度はきちんと診察してもらうほうが賢明です。

原因は様々で加齢や一定の年齢で発症するものや、運動がしたい人への対応やQOLを損なわない治療法もあるので、早めに診断して医師に相談することが安心して生活できる近道だと思います。

どこの病院が良いかというのは一概には言えませんが、専門医が沢山いる病院が掲載されてるサイト がありますので、ご参考になればと思います。

原因が心労やストレス等が原因の場合にはビタミンが不足している場合があるため、食生活を改善して栄養バランスを調えれば早く回復する場合が多いものです。

特にビタミンCの不足が著しいので果物類をしっかりとり、冷えないように生姜や蜂蜜を利用して免疫力を上げることも効果があると思われます。

適度な運動も大切なので重大な疾患が無ければ日光に当たり、15分程の散歩をして足の循環機能を高めることで代謝があがりストレスによる体の冷えを解消することができるものです。

 

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最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!

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出典元:https://www.ishamachi.com


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