歯周病ではない健康的な歯

昼休みにA子さんがガッカリした声で電話してきたのですが「歯医者さんでの定期健診で歯周病が見つかりましたって言われちゃったのよ~、アレって臭い病気だったわよね?」と切り出しました。

A子さんは40歳になったばっかりですが歯周病になるには早すぎる気がしたので驚きました。

よく考えてみれば私自身歯周病なんて先だと思い込んでいたけれど今からケアしておけば未然に防げる方法などがあるかもしれないと思い立ち、調べてみることにしました。

現在歯周病は生活習慣病の一種とみなされているようで、歯肉炎及び歯周疾患患者数は331万5,000人が治療しているとのことです。

歯周病の有病率は20歳代で約7割・30歳~50歳代で約9割と言われております。

さらに治療費はというと、2016年度の概算で2兆900億円(日本生活習慣病予防協会発表)だそうで、トータルすると7900万人(人口の約8割)が歯周病にかかわっているという結果が出ておりますので我が国においてもタチの悪い病気の1つだと知りました。

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歯周病とは

歯周病は、一言でいえば細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で歯垢(プラーク)の中に生息する細菌によって歯肉に炎症が起こり(この時点では歯肉炎)やがて歯を支えている骨が細菌で溶かされて結果的に歯を失う原因となってしまう病気です。

歯周病が進行して炎症が酷くなると歯を支えている歯槽骨が破壊されて最終的に歯が抜けてしまう恐ろしい疾患になるのですが、これが歯槽膿漏です。

そして歯垢(プラーク)は取り除かなければ硬くなって「歯石」とよばれる物質に変化します。

歯石は歯の表面に強固に付着するとブラッシングだけでは取り除くことができず、放置すると歯石の中や周りに細菌が入り込み、歯周病をさらに進行させる毒素を出し続けるので最終的には歯が溶けてしまうという悲しい結果になります。

重症歯周病になると口の中で繁殖した歯周病菌が血液の流れに乗って呼吸疾患・心筋梗塞・動脈硬化・早産などを引き起こしやすくなるということが判明しております。

また、糖尿病などの生活習慣病によって歯周病が悪化しやすいという傾向もあるので加齢や免疫力が低下することによっても歯周病は進行しやすいといわれていますので酷くなる前に、しっかりと予防することが大切です。

早めに歯周病と気が付くためのポイントは「朝起きぬけに口の中がネバついている・ブラッシング時に出血している・口臭が気になる・堅いものが噛み辛い・歯の根元あたりがムズムズ感や痒い感じがする・歯が伸びたような気がする・歯茎が下がってきた」などの違和感を覚えたら歯科医師に相談して正しいブラッシング方法や予防のための検査をしてもらうことをお勧め致します。

歯周病になって治療を終えて治ったと思っても、しばらくすると再発する場合が多いのでブラッシングを怠らないことが大切です。

歯周病の治療方法

歯医者・治療

軽い歯肉炎や初期の歯周病の段階ではブラッシングすることで治すことが可能です。

初期の歯周病はデンタルクリニック(歯科)での歯石除去などの治療に加えてブラッシングを併用することで治ります。

重度の歯周病や歯槽膿漏になると歯が歯垢で溶けてしまい、グラグラになることで菌が歯茎と歯の間の歯周ポケットで繁殖するため歯肉炎(歯茎が真っ赤に腫れる)でブヨブヨになってただれたりすることもあるのでブラッシングだけの処置では対応できなくなります。

その場合には歯科医の指示により歯垢除去や歯周ポケットの清掃なども行わねばなりませんので、根治までの日数も費用もかかりますが、歯が溶けてグラグラとなりますと抜歯されることもあるので定期的にかかりつけの歯科医師を見つけてケアをしてもらうことが大切です。

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歯周病の治療費用

歯周病は厄介な歯の病気ですが、治療費はどれくらいかかるものなのでしょうか?

患者様の症状と治療方法により価格は変わりますが「保険適用内・保険適用外(自由診療)」に分けて御話したいと思います。

保険適用内

軽度の歯周病回数金額
初診料初回のみ600円~900円
再診料来院1回ごと160円~200円
歯磨き指導330円~400円
歯周病検査費用最初と終わりの2回3,000円~5,000円
スケーリング(歯石取り)(全部の歯)1,000円~1,200円
合計8,000円~12,000円

※内容は医師の診察状況により変わる場合があります

中程度の歯周病回数金額
初診料初回のみ600円~900円
再診料来院1回ごと160円~200円
歯磨き指導330円~400円
歯周病検査費用最初と終わりの2回3,000円~5,000円
スケーリング(歯石取り)(全部の歯)1,000円~1,200円
ルートプレーニング(歯一本当たりの治療費)1,000円~1,500円
歯周外科治療(フラップ手術)(1部位当たりの治療費)500円
合計9,490円~70,000円

ルートプレーニング:歯周ポケットの深さが4ミリ前後の場合に行われる歯石除去のこと

※内容は医師の診察状況により大きく変わる場合があります

重度の歯周病の場合

  • 初診料
  • 再診料
  • 磨き指導
  • 歯周病の検査費用
  • スケーリング(歯石取り)
  • ルートプレーニング
  • 歯周外科治療
  • 抜歯
  • ブリッジ
  • 部分入れ歯
  • 総入れ歯

合計金額:50,000円~120,000円

保険適用外(自由診療)

軽度の歯周病の場合

内容は保険適用内と同じ(省略)

合計金額:10,000円~80,000円

※追加で相談料

中程度の歯周病の場合

内容は保険適用内と同じ(省略)

合計金額:50,000円~600,000円

※追加で相談料・歯周組織再生療法(歯槽骨や歯根膜の再生をします)

重度の歯周病の場合

内容は保険適用内と同じ(省略)

合計金額:500,000円~3,000,000円

※追加で相談料・歯周組織再生療法・インプラント(抜歯した歯の代わりになる埋め込み型のもの)

なお上記の金額はあくまでも目安であり、治療する歯の進行状況により治療内容は大幅に変わるとのことで、医師からも「一概には言えない」とのコメントを貰いました

歯周病の治療期間

歯周病の治療期間は症状の度合いにより一概には言えませんが、ザックリ歯科医に確認したところ以下のような結果が出ました。

  • 軽 度:2か月~半年(来院回数は4回~6回)
  • 中程度:3か月~1年(来院回数は6回~20回)
  • 重 度:1年以上  (来院回数は20回以上)

治療期間が終了した後も自由診療では歯科医の相談を受けて完治後にも定期検診を行っている人は再発が少ないとの結果が出ております。

 

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歯周病予防は歯磨きが重要

歯磨きの正しい仕方

歯周病に最も効果的な方法は「歯磨き」だと言われております。

歯周病になる前の歯肉炎の段階でプラーク(歯垢)をしっかり取り除いておけば、歯周病になるリスクはぐっと少なくなります。

そこで、効果的な歯磨きの仕方を紹介したいと思います。

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歯科医が推奨する磨き方

一本一本を正確に磨く

歯ブラシの毛先部分を歯と歯肉の境目に直角(90度)に軽くあてながら力を入れすぎず、小刻みに軽く振動させるように磨く

※力を入れて磨くと、歯ブラシの先が開いてしまい逆にきちんと磨けませんし歯茎を傷つけてしまいます。

色々な持ち方で角度を変えて磨く

横だけでなく上下にも歯ブラシを動かしながら歯ブラシも横向きだけでなく、マイクを持つように縦に持って磨くこと

※常に一定方向に磨くと確実に磨けていない部分ができますので、上下左右にグルグル回すように磨くことがコツです

歯ブラシは早めに交換すること

歯ブラシは早い人で2週間をめどに買い替えるとも言われていますが、力を入れ過ぎてゴシゴシ歯磨きする人は摩耗するのが早く毛先が開くのが早いようです。

歯科医は一本一本丁寧に磨くと一本あたりにかける時間が1分から1分半はかかると言いました。

歯間ブラシやデンタルフロスを使うこと

デンタルフロスや歯間ブラシを使わないと歯間の歯垢は落ちないものです。
フロスを歯間に入れてみると、相当磨いて歯垢が感じられなくなってもごっそり取れることが多く、いかに歯の間は磨けていないかを痛感します。

しかし、使用に際して注意して戴きたいことは、フロスは慣れないと勢いよく歯間に挟み込むため歯肉を傷つけて出血する場合も有りますので最初の利用時には歯科医に相談して適切な利用方法を聞くことをお勧め致します。

歯磨き粉を付けずにしっかり磨く

なぜ歯磨き粉を付けずに磨くことが良いかと申しますと、歯磨き粉を付けると口の中がさっぱりしてしまい、汚れていても綺麗になったと錯覚してきれいにならないからです。

なので一日一回は歯磨き粉を付けずに、歯磨きをする習慣をつけることが大切です。

オススメのタイミングは就寝前。

私は寝る前の歯磨きの時間がかなり長いのですが、1回目は歯磨き粉を付けて磨きます。

2回目には歯磨き粉を付けずにしっかり磨きます。

私の場合夜は歯磨き粉を付けず、ひたすら歯茎のマッサージをする感じで行いながら前歯の裏は上下にくるくると回すようにして磨いて、外側はマイクのように立てて磨かないと根元までしっかりとは歯垢が落ちないみたいです。

歯ブラシを洗ってから一本一本丁寧に磨きます。

そのため、洗面台の前には立たず、布製のマスクをしてリビングで歯磨きしております。

なぜマスクかといいますと、洗面台以外で歯磨きするため口から液体が飛んでしまうのを防ぐために使っております。

テレビを見たり仕事の流れを考えたりしながら歯磨きをするので、口の中に唾液がいっぱいになった時点で洗面台へ捨てに行き、また座って続きを行うという感じです。

夜は歯磨きをした後で、デンタルフロスを使ってしっかりケアしております。

歯科医から歯垢が減り、歯石も減少しているとほめられ、さらに奥歯が腫れることも少なくなりました。

 

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オススメの市販の歯磨き粉

個人的には腫れた時に使う歯磨き粉は「花王・ディープクリーン」です。

疲れや歯肉炎で奥歯が腫れることがあるのですが、その場合には早めに使うと翌日には腫れが引きます。

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まとめ

歯周病は歯の歯垢や歯石に含まれるバイ菌が原因で起きる病気で、初期段階は歯肉炎となり次は歯周病となり最後が歯槽膿漏と進行することが判りました。

さらに歯周病になると口臭や虫歯になる比率が高くなるうえに口の中の歯周病が血液中に入り込むと血液の流れに乗って呼吸疾患・心筋梗塞・動脈硬化・早産などを引き起こしやすくなるということも見逃せません。

治療費は初期段階の軽度で保険適用内なら1万円前後ですが、自由診療になると金額は5万円前後となりますし、両者の違いは医師への相談と歯周組織再生療法が追加されておりました。

治療期間は軽度で半年未満、中程度で一年未満、重症になると1年以上となるので早めに歯科医に相談し治療したほうが時間もお金も節約できそうです。

歯周病の治療方法は御自身で歯磨きすることでプラークコントロール(歯垢の除去)を正しく行うことは勿論ですが、程度により歯科医に相談をしながら歯石の除去や適切な処置を行ってもらう必要があります。

歯科医は治療を勝手に行うことはなく、必ずこういう治療をしてはどうかと相談がありますので、ご自身で最良の方法をご検討いただければと思います。

歯周病の程度は個人差が大きいので、専門家である歯科医師の意見を取り入れるのが良いのではないでしょうか。

初期段階であれば御自身でのプラークコントロールが大切になってくるので、夜には一本一本丁寧にブラッシングを行うことをお勧め致します。

80歳で20本(8020運動:日本歯科医師会と厚生労働省が推奨)の歯を残すことが出来れば胃腸を損なうことなく元気で暮らせるし、肌への栄養もしっかりキープできるので肌のきめも整い、年齢よりは若々しく過ごせます。

また歯ブラシと電動歯ブラシはどちらがいいかということですが、歯が丈夫な方は電動歯ブラシでも大丈夫ですし、綺麗に磨けるという方も多数おられます。

それと同じように角度を自由に変えられて速度も自由に変更できるので、普通の歯ブラシのほうが楽だという方もおられます。

専門家の歯科医師であっても、意見が分かれるので持ちやすくて気に入ったほうを使われればいいのではないかと思います。

以前、友人から「歯ブラシより電動歯ブラシがいい」と言われ使っておりましたが、歯科医から電動歯ブラシの振動は1万回を超えるため強く歯肉にあたることもあり「電動歯ブラシは歯肉が弱い人は使わないほうが良いですよ」と言われました。

その場合、歯肉や歯に負担が掛からないタイプのものを選ぶと良いと思います。

ただ磨き方に関しましては、一度きちんとした磨き方を教えて頂いてからご自身でアレンジされたほうが、安全で効率的な結果が得られるものです。

フロスや歯間ブラシに関しましても使い方を教えてもらってから、ご自身で使いやすいように使われたほうが安全だと思われます。

私も始めた頃はフロスで歯茎から出血して大変でしたが、使い方をしっかり教えてもらってからはきちんと使えるようになりました。

私が通う歯科医師から「夜は寝ている時間が長いため雑菌もたまりやすいのでしっかり歯垢を落とすことが歯周病予防になる」と言われてからずっとしっかり磨く癖をつけております。

結局は歯が無くなって困るのは医者ではなくて自分なのですから。

しかも、「元気で長生き出来てアンチエイジングにもなるし、お肌も綺麗になるよ」と言われたらやるしかありません(笑)

 

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最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!

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