骨粗鬆症

先日、母が椅子から立とうとしたら立ち上がれず、トイレに行けないと言い出しました。

病気1つしたことが無い母にも、ついにそんな日が来たのかと思ったら悲しくなりました。

緊急を要したので救急車を呼んで父と兄が救急車に乗りこんで私は車で向かうという我が家の大事件になりました。

診断結果は骨粗鬆症による圧迫骨折でしばらく入院することになってしまいました。

骨粗鬆症ってどんな病気なのでしょう?

敵を知らないと戦えません…。

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骨粗鬆症とは

さて、骨粗鬆症の定義はウィッキペディアによれば「後天的に発生した骨密度の低下または骨質の劣化により骨強度が低下し、骨折しやすくなる疾患あるいはその状態を指す」と記載されています。

解り易く言いますと「食生活や生活習慣などから骨密度が低下して骨質の劣化も伴うことで骨強度が低下して骨折しやすくなる病気」ということになります。

ここで良く解らない言葉が骨密度・骨質・骨強度ですが簡単に説明を致します。

骨密度とはBMD(Bone.Mineral.Density)と表記され、体の骨全体に含まれているカルシウム・マグネシウムなどのミネラル成分が骨にどれだけ含まれているのかを測定したもので単位はg/㎠とし、若年成人平均値(YAM)を基準とした割合値(%)を指標として提示する場合があります。

20代でピークを迎えてその後は減少します。

骨質とは骨を作っている基本物質の部分のことで「ち密質(きめ細かく詰まった部分)」と「海綿質(スポンジ状になった部分)」とからなっており、ち密質は表層で海綿質は骨の内部の形状です。

骨強度とは骨の強さのことで骨の量(骨量・骨密度)と骨質で強度測定されるのです

骨粗鬆症の分類

まずは分類を見ていただきたいと思います。

骨粗鬆症は大きく分けると二つに分類することが出来ます。

  1. 原発性骨粗鬆症
  2. 続発性骨粗鬆症

原発性骨粗鬆症

加齢・閉経・妊娠後骨粗鬆症・若年性骨粗鬆症などの種類が認められています。

続発性骨粗鬆症

  • 副甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患・関節リウマチ・生活習慣病・糖尿病
  • ステロイド薬の長期服用・性ホルモン抑制療法(乳がん・前立腺がん)
  • 栄養性(胃切除・吸収不良症候群)
  • 不動性(病気やけがにより体が動かせない状態になるなど)

 

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骨粗鬆症の主な原因

骨粗鬆症は誰でもかかりますが、中でも80%近くを女性が占めているということが統計で示されています。

さらに「なぜ男性がかかりにくい」かと言いますと、男性は思春期に良く運動を行い、骨量頂値(骨密度の最も値が大きくなる20歳から40歳代半ば位までの期間のことでまたの名をピークポーンマスとも言う)が高く、女性のように閉経によるエストロゲンの急速な低下がないことなどが挙げられております。

つまり、女性は男性よりずっと骨粗鬆症に掛りやすい体質であると言えるようです。

但し男性でも「前立腺がん」で内分泌療法を行なった場合には骨密度の減少が見られ、80歳前後から骨粗鬆症に掛りやすくなるので注意が必要です。

骨粗鬆症の原因は女性の場合には閉経すると、エストロゲンとプロゲステロンという二つの女性ホルモンの分泌が低下することにより副甲状腺ホルモンの働きが活発になります。

その結果、骨からカルシウムが流れ出してしまうので骨粗鬆症を引き起こしてしまうのです。

さらに、骨の代謝サイクルが細胞のなかで一番長い期間(約6か月)が必要なことも起因しているのです。

骨の新陳代謝は意外に知られていないのですが、骨芽細胞による骨新生(骨を作る)と破壊細胞により骨破壊と吸収(骨を壊して体外へ老廃物として排出)の作用が常に繰り返されていることで活発に新陳代謝を保っており、全身の骨の3%~5%が毎日作り替えられているのです。

骨に必要な栄養素が取れずにバランスの悪い食事や悪い生活習慣を繰り返していると破壊細胞だけが活発化して骨新生が行われなくなるため、骨粗鬆症になるのです。

骨粗鬆症を招くバランスの悪い食事には骨を作る大切な「ビタミンA・C・K」・タンパク質(コラーゲンを含む)・カリウム・カルシウムが不足した食事です。

これらに睡眠不足・ストレスが加わることで悪化してしまいます。

悪化すると破壊細胞が活発化することによりカルシウムが溶け出して(骨破壊と吸収にも影響が出る)血中へ入り込むので動脈壁・心臓弁膜・腱・腎臓などに沈着し、その結果心臓弁膜症・五十肩・腎臓結石などを引き起こす原因になる場合もあるのです。

また、タバコの吸い過ぎや飲酒過剰も骨粗鬆症の原因になりやすく、遺伝要素も加わるので大腿骨骨折をした家族や親せきが沢山いる方は十分注意が必要になります。

さらにダイエットの栄養不足が骨粗鬆症の原因になります。

特に成長期の方は丈夫な骨を作り骨にカルシウムを貯蓄する大切な時期なので極端なダイエットを行うと将来の骨密度に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。

また家にこもりがちで運動量が少ない人も注意が必要です。

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骨は負担がかかるほど骨を作る細胞が活発になる性質があるので、体を動かす習慣がない人は骨が衰えやすくなるのです。

その他喫煙や過度な飲酒の習慣がある方は骨粗鬆症のリスクが高くなりますが避けられない加齢や閉経とは異なり、改善できるリスクでもあるのです。

 

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骨粗鬆症の効果的な治療法

骨細胞の代謝サイクルは約6か月と言われており、時間はかかりますが材料が十分にあれば骨粗鬆症を治療することは可能なのです。

今回は男性よりも女性のほうが骨粗鬆症になり易いことを考慮して材料を選びたいと思います。

人体の代謝サイクルを知ろう

骨の代謝サイクルは約6か月で細胞の中で一番長い期間が必要なのです。

因みに人体の代謝サイクルを知って戴きたいのでお話ししますが、一番代謝サイクルが短い部位が

小腸細胞で寿命が約24時間です。

皮膚細胞の寿命は28日(ターンオーバーは28日と言われたことご記憶にありますか?)です。

人体の骨のメカニズム

骨は骨芽細胞による骨新生(骨を作る)作用と破骨細胞による骨破壊・吸収(骨を壊す)の作用が常に繰り返されることで活発に新陳代謝を行っております。

前兆の骨の3~5%が毎日作り替えられていると言われています。

要するに骨新生と骨破壊がイコールの関係であれば骨密度が低下することはないのです。

しかしながらこのバランスが最高に良い状態は20歳前後を境に崩れ始めます。

つまり骨破壊・吸収が増え始めて、骨新生が低下し始めることが原因なのです。

骨そのものの土台は軟骨で骨細胞を分裂させて骨量を上げるためには、まず骨の端に軟骨が造られ、その軟骨にカルシウムが沈着して硬骨(=骨)になるというステップが必要になります。

軟骨は、コラーゲン(たんぱく質の一種)を軸に、プロテオグリカンという糖タンパクを詰め込んで造られます。

硬骨は、グラタンパクというたん白質の接着剤を作り出してカルシウムを塗り込めて造られます。

ということは、軟骨も硬骨も、まずはたん白質がなければ形にならないことが分かります。

骨に必要な栄養素

前述の骨量頂値を増やすことが骨粗鬆の予防には欠かせません。

つまり骨を貯金しておけば減少して来ても骨折の危険性を防ぐことができるのですが、特に20歳くらいまでに沢山運動し貯金できれば少しくらい減少しても骨折の危険性は防ぐことが出来るのです。

まだ10代の方はチャンス到来です!

骨量頂値を高めるためにカルシウム摂取が不可欠ですし骨密度が増加する幼児期から高校生くらいまでに小魚やカルシウムを含む食材、また牛乳などの乳製品からしっかり摂取する習慣を身に着けることが大切になります。

カルシウムの目標量は一日に600mg以上の摂取を心がけてください。

牛乳などに反応して下痢する方も多いと思いますので小魚や干しエビ・ヨーグルト・サプリメントを利用するのも悪くない選択です。

小魚や干しエビは出汁に利用し、あえ物などにご利用されれば抵抗なく摂取可能になります。

これらで骨密度を高めて、骨破壊に備えることができるのです。

コラーゲンを作るにはビタミンCが必要でプロテオグリカンを作るにはビタミンAを摂取し、グラタンパクを作るにはビタミンKが必要となるのです。

ビタミンCは熱にたいへん弱いので工場生産された市販の製品では製造の過程でビタミンCが失われて狙った効果が期待できません。
GMP基準を満たした薬品工場で製造されたビタミンCの摂取がお勧めです。

また、骨密度の予防と治療には治療レベル適応のビタミンAが必要ですが化学薬品は副作用(過剰症など)が伴うためご利用を控えたほうがよさそうです。

食品から造られた「天然」のビタミンAなら副作用の心配がありませんのでお勧めします。

欧米人は日本人の7倍の動物性蛋白質を摂取していると言われていますが、日本では摂取量が圧倒的に少なくて良質のたんぱく質やビタミン類を効率的に摂取することこそが「骨を作る材料」をきちんと体に入れることに繋がります。

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骨折しやすい部位

骨折しやすい部位

骨折しやすい部位というのがあるのです。

  1. 肩(上腕骨骨折:じょうわんこつこっせつ)
  2. 背骨(脊椎圧迫骨折:せきついあっぱくこっせつ)
  3. 手首(橈骨遠位端骨折:とうこつえんいたんこっせつ)
  4. 大腿骨(大腿骨近位部骨折:だいたいこつきんいぶこっせつ)
  5. 足の小指や足首の骨折

1)から4)はご年配の方にも多くみられ、手術を含む骨折なので簡単には治らないのですが、5)の足の小指や足首は庭にサンダルで洗濯物を干していた時などのちょっとした動作で骨折する場合があるのです。

これらの骨折の多くは筋力が落ちているというのが大きな原因になります。

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骨粗鬆症のための薬

薬

骨粗鬆症の治療のために使われる薬と副作用について簡単にご説明します。

薬の効果と副作用

これらの薬は・・・

  1. 骨の吸収を抑える薬
  2. 骨の形成を助ける薬
  3. 骨代謝の吸収と形成を調節する

というそれぞれの役割を持った薬の三つに分けられます。

これらの薬は症状によって組み合わされて使用される場合も有り、あんぜんかつしっかりと効果が出るように服用する方法が決まっているのです。

危険が伴うため同時に使用してはいけない薬や服用直後は食事をしてはいけないものなどもあるので、必ず医師や薬剤師の指示に従うことを強くお勧め致します。

骨の吸収を抑える薬の副作用

女性ホルモン(エストロゲン製剤)

効果

女性が閉経後や卵巣を摘出している場合に見られる更年期症状や骨量減少は女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌低下が原因です。

これらの症状を緩和するためには、女性ホルモンを補うホルモン補充療法が効果的で、エストロゲンは骨からカルシウムが溶け出すのを抑える働きのある薬剤です。

骨量の減少を抑えることや骨折頻度を抑制する効果が期待できます。

副作用

(乳がん)・脳卒中・心筋梗塞・性器出血・乳房通

乳がんや子宮体癌の発症率を高めると言われていますが、プロゲステロン(黄体ホルモン)を組み合わせて投与することにより子宮体癌に関しては発症率が低下することが臨床検査にて確認されております。

服薬中は自覚症状が無くても半年から1年に一回は婦人科検診を受けることが必要です。

またご家族に子宮体癌・乳がんを経験された方や深部静脈血栓症の既往がある場合には担当医に必ず申し出ていただくことをお勧め致します。

カルシトニン

効果

ヒトでは主に甲状腺C細胞より分泌されて副甲状腺ホルモンとともにカルシウムの調節にかかわり、血中カルシウムを低下させる働きがあります。

副作用

注射直後に顔面の紅潮・吐き気・まれにアレルギー反応が見られる場合があります。

ビスフォスフォネート製剤

効果

骨の破壊(骨吸収)を強力に抑えることが出来る薬剤で骨量を増やして大規模な臨床試験で薬剤非投与との比較で骨折率を低下させることが証明されました。

消化器官からの吸収が悪くて経口薬の場合には食物や他の薬剤と一緒に服用すると吸収が悪くなります。

早朝空腹時に服用し服用後30分は食事はとらないようにして同じく30分間以上状態を起こして横にならないという制限がありますので注意が必要です。

副作用

消化器症状、特に食道潰瘍が報告され独特な服薬指導が必要です。

また乳製品とは一緒に摂取せず、水と服用する必要があります。

正しく服用できなかった際には胃腸障害を引き起こす可能性あり、ごくまれではあるものの、※顎骨壊死:(がっこつえし=あごの骨の組織や細胞が死滅すること)や顎骨骨隨炎を発症することもあるので医師と相談の上使用をすることをお勧め致します。

イプリフラボン

効果

イプリフラボンは、骨のカルシウムが血液中に溶け出すのを抑えて骨を丈夫にするカルシトニンの分泌を促進することで、骨粗鬆症の症状を改善します。

副作用

発疹・痒み・吐き気・嘔吐・食欲不振・胃部不快感・胸やけ・胃痛・腹痛・腹部膨満感・下痢・便秘・口内炎・めまい・ふらつき・貧血・倦怠感など

ラロキシフェン

効果

ラロキシフェンは閉経後の女性の骨粗鬆症予防に用いられるとともに侵襲性乳癌のリスク低減および治療に用いられています。

副作用

主にほてり・乳房の張り・吐き気・多汗・掻痒(かゆみ)・下肢の痙攣・深部静脈血栓症(ふくらはぎが腫れたり押されたときに痛みを生じる)・肺血栓症(突然の息苦しさや胸の苦しさを感じる)・網膜静脈血栓症(急激な視力の低下)・肝機能障害(全身倦怠感や食欲不振・吐き気など)を発症することもある。

 

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骨の形成を助ける薬

ビタミンK2

効果

納豆などに含まれる成分で、骨の形成を補助する薬で骨にカルシウムが沈着するのを助ける働きがあります。

骨折の発生頻度については重症例で低下したという報告があります。

副作用

心筋梗塞の場合にはワルファリンの効能を妨げるので利用時には注意が必要であり必ず医師に相談することをお勧め致します。

吸収と形成の骨代謝を調節する薬

活性型ビタミンD3

効果

日本で最も長く利用されている治療薬です。

腸管からのカルシウム吸収を助け、骨の代謝を調節し、骨を壊す作用を持つホルモン(副甲状腺ホルモン)を抑制する働きもあり高齢者ではビタミンDやカルシウムの消化と吸収機能が低下し、さらに食品からのカルシウムやビタミンDの摂取が不足しがちになりがちな方に基礎薬として有益な薬剤として認識されています。

副作用

血中カルシウム濃度が増えすぎてしまうことにより食欲不振・全身倦怠感なが起きる可能性がありカルシウム剤をサプリとして併用している場合には高カルシウム血症にも注意が必要で長期服用者は3か月に1階程度は血液の尿のカルシウム濃度を測定してもらうことをお勧めします。

カルシウム剤

効果

カルシウムは成人で600mg/1日必要と言われていますが、骨粗鬆症の方は1000mg/1日の摂取が必要で食事からの摂取が一番いいと考えられますが食事だけでは無理が多くカルシウム剤だけでは改善に時間がかかるため他の薬と併用することで補うように工夫
が必要です。

カルシウム摂取量の上限は食事と合わせて2500mg/1日とされています。

副作用

胃腸障害や便秘を引き起こす場合あり、特に活性型ビタミンD3製剤との併用には注意が必要ですので必ず医師への相談をお勧め致します。

まとめ

これまで私自身が骨粗鬆症を簡単に考えておりました。

圧迫骨折は最近では「いつの間にか骨折」という名前が付けられて理解されるようになりました。

私の母は30年も前に骨粗鬆症と言われていたのに「もう大丈夫ですよ」と言われたので治ったと思ったというのです。

改めて骨粗鬆症についてまとめてみましたのでご参考にして頂ければと思います。

骨粗鬆症は男性より女性が掛りやすいけれど、その原因は閉経や加齢などが主だと言われ、さらに糖尿病や生活習慣病が後押しをしている状況で起きやすいということでした。

最近では骨量頂値を上げてピークを長く保つようにするために、10代なら運動を盛んに行って骨量頂値を貯金することが大切ですが20代から40代までが恩恵にあずかれるものの、40代からはカルシウム他、必要な栄養素(ビタミンA・C・D・Kなど)をしっかり摂取して防がねばなりません。

骨は6か月で再生されるのですが、骨を溶かして壊す役目の細胞や骨を作る細胞が同時進行で動いているのに何らかの事情で骨を作る細胞が活発に動かなくなり骨粗鬆に繋がってしまうのでした。

しかし、頑張れば回復させて骨を強くすることが可能なので小魚やカルシウムを多く含む食生活の見直しや運動を取り入れて筋力を強くして骨が折れない工夫をすることが大事だと知りました。

不足しがちな栄養素はサプリメントで摂取することも可能ですが、やはり一度は検査をしてもらってご自身に合った処方をしてもらうことが早い回復につながるのではないでしょうか。

 

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出典元:http://kintorecamp.com*http://www.kansetsu-itai.com


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