最近、高さのあるハイヒールが履けなくなりまして、お医者様に相談したら、筋力低下だと言われました。
筋力付けたら一ヶ月程度で治りましたが、足の病気は意外と簡単に発症するものだと知り、頻度が高いものを調べてみました。
そのひとつが、モートン病です。
モートン病とは
モートン病とは、1876年に、アメリカ人のトーマス・G・モートン医師により発表された病気だと言われています。
足裏の指の付け根の部分に炎症が起きることにより、痛みを伴って発病します。
痛みがないからと言って安心はできません。
痛みを伴わず、炎症が起きている場合には、瘤状に腫れ上がることもあるそうです。
あまりに痛むので病院へ行き、レントゲンなどを取ってもらっても、「骨には異常がない」というのが比較的多いそうです。さらに、若い女性や、中高年の女性が掛りやすい病気のようです。
モートン病の原因
原因(起因)は、大きく2つに分かれます。
1つは外因的なもので、ハイヒールや、足の指を圧迫するデザインの靴を履いたことにより、足に炎症を起こしてしまった場合です。
また、中腰や踵をあげた状態で、長時間作業することも発病の原因になるようです。
若い方なら、おしゃれなハイヒールを履いて発症するのも頷けます。
痛みやしびれを伴い、さらに酷くなると、立ち上がれず、歩けなくなる場合もあるようです。
もう一つは先天性のある内因的な原因によるもので、歩くための機能を整えている足にある、「3つのアーチ」が何らかの原因で機能しなくなっている場合に発病すると言われています。
3つのアーチ
足の「3つのアーチ」とは、一つは土踏まずを中心にした前後に広がるアーチです。
土踏まずは人によって無い方もおられますが、土踏まずのアーチにより、歩行や立っている状態を安定させているのです。
二つ目は、足の親指から小指にかけての緩やかなカーブを描くアーチです。
これが足全体のバランスを取り、衝撃を和らげています。
三つ目が外側の縦アーチです。
内側のアーチは土踏まずが中心ですが、踵を中心にして外側にカーブしているものが外側のアーチになります。
この3つのアーチのバランスを失ってしまうと、モートン病が発病します。
また、中高年の女性に多く見られるのは、筋力低下により、アーチのバランスが崩れることが、原因の一つだと言われています。
モートン病の症状
かなり個人差があるようですが、足の指の中指と薬指との向かい合った中間部分(骨と骨の間)に、しびれ、疼痛(決まった所に痛みが走る状態)、灼熱痛(熱を帯びた、ひりひりと痛い状態)があり、場合によっては下腿(膝下からくるぶしまでの間)まで痛みが響くとも言われています。
これらの激痛やしびれに伴い、炎症により瘤状の腫れもできるため、靴を履いては歩けない状態に陥る場合もあるようです。
放置すれば、肩こりや、腰痛、膝関節の痛みなどにも影響が出る場合があり、早めの対応が大事になってきます。
また、最大の症状的な特徴は、親指と小指部分には炎症が起きにくく、痛む場所は人差し指から、薬指まで部分に集中するようです。
モートン病の治療方法
専門医による治療方法
骨に異常があると激痛だけではなく、場合によっては歩けなくなる場合もあります。
本当にモートン病かどうか、きちんと調べて頂くことをお勧めします。
鎮痛剤や注射など、適切な処置により、より早い治療が得られます。
自力で治す方法
最も効果的な治療方法は、ヒールの高い靴や、足の指を圧迫するようなデザインの靴を履かないことです。
靴により、足の親指から小指にかけての緩やかなカーブが圧迫されて、痛みを伴うので、足の指が楽な姿勢を保てる靴に切り替えましょう。
痛みがひどい間は過度に動かず、痛みが和らぎ始めたら、ご自身でストレッチを取り入れ、筋力をつけることで、痛みを緩和することができます。
失われた三つのアーチが、筋力アップにより、取り戻せるため、痛みやしびれから解放されると言われています。
効果的なテーピング
痛みが少し楽になってきたら、足のバランスを取り戻すためにテーピングをお勧めします。
テーピングはとても簡単にできます。
要するに、3つのアーチのバランスが壊れているので、これを補う形をとればいいのです。
特に横アーチ(親指から小指に向けて緩やかなカーブを描いている)部分をテーピングで補強し、再現させることで、バランスを取り戻します。
アーチが形成されることにより、体重を分散させて、バランスよく歩くことが出来るようになります。
早ければ、数日で痛みが和らいで、効果が出始めるとも言われています。
左右どちらの足も、親指側から小指側へ、上側から下側へと、包帯やテープをゆっくりと2重に巻き付けて、少し引っ張って、かまぼこのように緩やかな丸みを付けます。
決して強く引っ張らないように注意してください。
さらに、テープの先端を足の甲を伝って、踵手前で足の下を通り、次に上に上げて踵を中心にぐるりと巻きます。
意外に効果的なお風呂
痛みが強いうちは冷やすのが良いのですが、少し痛みが和らいで来たら、温めて治療するのも効果が高いものです。
そこで、お風呂で温めることをお勧めします。
私も、アロマテラピーをやっている友人から、「ラベンダーの香油をつかえ」と強く勧められ、試してみたのですが、これが効きました!
ラベンダーの香油はやけどや炎症に効果が高く、西洋では熱を持っている(傷みがひどい時には熱があります)時には患部に塗って使えと勧めてくれますが、皮膚が弱い方はまず腕や手の甲でパッチテストをして、かぶれないことを確かめてからお使いください。
お風呂でアロマテラピーでやる方法(ラベンダー香油の使い方)はとても簡単です。
お風呂の湯船に2~3滴落としてゆっくり温まりましょう。
モートン病が影響を与えた腰痛や、足の痛み、膝関節などは、冷えた時に痛みが倍増し、肩こりなども引き起こすようです。
それらの痛みを温めることですっきりさせることはとても大切なことだと思います。
まとめ
- モートン病は、足の裏の骨の付け根の炎症によって発症する病気
- 症状として個人差はありますが、足の指にしびれ・疼痛・灼熱痛がある
- 痛みだしたら、すぐにハイヒールや先の細いデザインの靴を止めて、幅広で指先に余裕のある靴に履き替えるようにする
- 数日たっても痛みが緩和しない場合には、整形外科へ受診する
- 痛みが和らぎ始めたら、ストレッチ体操・テーピング・お風呂で温めるなど、自力で回復を目指す
おしゃれも大切ですが、足の指が変形するような靴を履き続けることは良くありません。
おしゃれな靴が履きこなせるように、足の筋力を鍛えて予防したいと思います。
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