みなさんの家族や身近にこんな高齢の方はいませんか?
体はまだまだ達者だけれど、たま〜に物忘れがひどくて「あれ、年取ったな〜」と思わせる言動をとるのでなんとなく心配だったり。
すると認知症と言う言葉が頭にもたげてきますよね。
私も気になっているので、実際の認知症というのはどういったものなのか調べてみました。
ここでは・・・
- 4大認知症の種類とその特徴
- 4大認知症の症状とその進行スピード
についてまとめましたので、ご紹介します。
認知症については根本的な治療法がまだわかっていないと言いつつも、種類や症状について細かな分析が進んできていることを知り、希望を持ちましたよ!
4大認知症の種類とその特徴
認知症は、異常なタンパク質が脳に溜まることや脳細胞の一部が動かなくなったり死んでしまったりすることで認知機能が低下し、通常の生活を送ることが難しくなった状態を言います。
主に4つの種類があり、その特徴は異なります。
アルツハイマー型認知症
認知症患者の50〜60%を占め、アミロイドβやタウと呼ばれるたんぱく質が脳に溜まることで起こります。
脳の神経細胞が死んだり側頭葉や後頭葉を中心に萎縮が起こることで知能や身体の機能が全体的に衰えていきます。
発症率は男性より女性の方が高いと言われています。
脳血管障害型認知症
アルツハイマー型認知症の次に多いとも言われる、代表的なものです。
主な原因は脳の血管がつまる脳梗塞や、血管が破れる脳出血、くも膜下出血等、脳卒中などの生活習慣病がもとで起こる疾病が挙げられます。
脳自体が変性するのではなく、なんらかの疾患や外傷の影響を受けて発症する二次性認知症で、女性よりも男性の発症率が高いです。
レビー小体型認知症
レビー小体という神経細胞にできる特殊なたんぱく質がたまることで起こります。
アセチルコリンとドーパミンの2種類の神経伝達物質が脳内で低下していることが特徴で、認知機能の低下、パーキンソニズム(歩行障害)、うつ状態の3つを引き起こします。
発症率は男性の方が高く、女性の2倍と言われています。
幻覚や幻視、幻聴も多くみられますが本人にとっては真実なのでしばしばトラブルの原因になります。
生真面目な人ほど発症しやすいと言われています。
前頭側頭型認知症(ピック病)
脳の前頭葉や側頭葉の機能が委縮しておこる「前頭側頭葉変性症」のひとつで、40~60代の若いうちから発症しやすい若年性認知症の一つでもあります。
大きく二つのタイプに分かれます。
毎日同じ時間に同じことを行わないと気が済まない、同じものを食べ続ける、というように「常同行動」がみられるタイプと、言語機能に障害が出る「言語障害」グループです。
4大認知症の症状とその進行スピード
アルツハイマー型認知症
症状
<軽度>
- 日付や時間がが分からなくなる
- 不必要な買い物をするようになる
- 道が分からなくなったりする
<中度>
- 場所が分からなくなる
- 大声をあげたり、暴言を吐いたり、気性が荒くなる
- 暴力や徘徊をするようになる
<重度>
- 身体機能が低下し、動いている時間が少なくなる
- 家族や身内のことも分からなくなり始める
- 幻覚や被害妄想の頻度が多くなる
進行スピード
発症後の進行スピードは個人差がありますが、発病から10年~15年の時間をかけて確実に進行していくのが一般的と言われています。ただし64歳以下で発症する若年性アルツハイマー病の場合は進行速度が速まります。
脳血管障害型認知症
症状
- 体の一部もしくは半身に麻痺症状が起こる
- 自発的な意欲低
- 頻尿、尿失禁を起こすことがある
- 歩行困難になることがある
- 嚥下障害を起こす
進行スピード
脳梗塞や脳卒中、くも膜下出血になった日をきっかけにはじまり、その後多発性脳梗塞などで小さな脳梗塞の発作を再発するたびに悪化していくのが一般的です。
状態のダウンがはっきりとわかる段階的な進行が特徴的です。
また良くなったり悪くなったりを繰り返し、状態が一定しない傾向もあります。
レビー小体型認知症
症状
- 幻想、幻覚、幻視などが起こる
- 眠ることが出来ず睡眠障害になることもある
- 1日の中で感情の起伏が激しくなる
- 人や物に対して無反応になる
- 手足が動かしづらくなるなど、運動機能も低下する
進行スピード
アルツハイマー病や血管性認知症より進行は速く、全経過は10年未満とされています。
前頭側頭型認知症(ピック病)
症状
- 社会のルールが分からなくなる
- 物事に無関心、おっくうになる
- 同じ言動を徹底して繰り返す
- 日々、同じ時間に同じ行動を取らないと気が済まない=常同行動
- 言語障害
- 記憶は保たれている
進行スピード
前頭側頭型認知症はほとんどが65歳以下で発症し、症状はゆっくりと進行していき、最終的には寝たきり状態になります。
まとめ
4大認知症の種類とその特徴は・・・
- アルツハイマー型認知症:認知症患者の50〜60%を占めアミロイドβやタウと呼ばれるたんぱく質が脳に溜まることで起こる。
- 脳血管障害型認知症:脳自体が変性するのではなく、なんらかの疾患や外傷の影響を受けて発症する二次性認知症。
- レビー小体型認知症:レビー小体という神経細胞にできる特殊なたんぱく質がたまることで起こる。
- 前頭側頭型認知症(ピック病):脳の前頭葉や側頭葉の機能が委縮しておこる。
4大認知症の症状とその進行スピードは・・・
- アルツハイマー型認知症:時間、場所、人物の順に重度になるに従って認識できないものが増えていく。緩やかに、しかし確実に進行する。
- 脳血管障害型認知症:体の一部に麻痺、歩行困難、頻尿、嚥下障害など。段階的な進行。
- レビー小体型認知症:認知機能の低下、パーキンソニズム(歩行障害)、うつ状態が起きる。進行が比較的早い。
- 前頭側頭型認知症(ピック病):常同行動や言語障害がみられる。症状はゆっくり進行していく。
私は一口に認知症と言っても種類が違うことを初めて知りました。
4つの認知症それぞれに特徴的な症状があるので、上手に接するためにはそれを知っておくことが必要ですね。
認知症については世界各国で今後ますます研究が進んでいくと思います。
自分の為にも、身近な人の為にも、常に意識して情報を得ていきたいですね!
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