みなさん、膝がだるい、とか痛い、そして皿の部分がなんとなく腫れて水が溜まっているようだ、なんていう症状で悩まされていませんか?
私の家族がそういった状態で、もしも一度水を抜いてもらったらクセになって以後頻繁に抜きに行かなければならないのではないかと不安を漏らしていました。
そこで、このままにして様子を見ていいものかクリニックに行った方がいいものか調べてみた所、色々なことが分かったので、みなさんにも以下についてご紹介します。
- 膝に水が溜まる原因と症状
- 膝に水が溜まった時の治療法
- 手術後のリハビリ方法
膝の水を抜くとクセになるというのは、正しくなかった様です!
膝に水が溜まる原因
膝などに水が溜まること全般を関節水腫(かんせつすいしゅ)と言います。
ここでいう水とは関節液のことを指し、関節液は滑液(かつえき)とも言います。
健康な膝は滑液で満たされていて、滑液は軟骨に栄養を与え、関節が動く時の滑りを良くしたり、かかる圧力を分散する役割もあるとされています。
膝に水がたまる原因には、次の二通りの場合があります。
- 炎症がある
- 半月板や関節軟骨に損傷がある
さらに詳しくすると・・・
加齢に伴う骨の劣化
年月と共に軟骨がすり減った、柔軟性を失い摩耗しやすくなっている。
膝関節の骨軟骨の破損や変形を生じる疾患
膝に水がたまる原因の大半は、中高年に多く見られる「変形性関節症」と言われている。
他にも全身の関節に炎症が起こる「関節リウマチ」や「痛風」などがある。
運動中のケガや事故による外傷・骨折
膝に大きな衝撃が加わることで軟骨や骨が欠けたり剥がれたりすることがある(剥離骨折)。
膝に水が溜まった時の症状
- 膝の腫れや痛み、ひざのだるさを感じる。
- 膝の皿を押した時にプヨプヨと浮いているような感じがしたり、何か入っているような異物感がある、熱を持っている。
- 膝に突然に激痛が走ったり、階段を登ったり膝をひねった時などに大変強い痛みを感じる。
- 膝の表面が柔らかくなり、膝の皿の形がわかりにくくなる。
- 水が沢山溜まって関節内の圧力が高まり、膝を一定以上曲げ伸ばしできなくなったり、膝がぐらつきやすくなる。
膝に水が溜まった時の治療法
治療の手順としては触診やレントゲンを併用して診断を下し、その後・・・
- 関節内の水を抜く
- 水がたまる原因となっている炎症を抑える
の2つを並行して行います。
関節内に水が溜まっている状態は滑膜を刺激して炎症を悪化させる元になる為、まずは溜まった水を取り除く処置をします。
具体的な治療法は以下の通りです。
薬物療法
- 非ステロイド系の消炎鎮痛剤(湿布、軟膏、クリーム等)
- ステロイド薬の注射など
内服薬、外用薬、座薬などを患者の状態、症状に合わせて使用します。
それぞれの薬には使用期間、量によって大小の副作用があるので注意が必要です。
また副作用がなく効果の高い「ヒアルロン酸」注射もよく使われます。
温熱療法
膝を温めると血流が良くなって関節の新陳代謝が活性化し、痛みの元となる物質が取り除かれやすくなり、筋肉や関節のこわばりが取れ、動かしやすくなります。
医療機関では、電気、超音波、ホットパックなどで膝をじっくり温めますが、家庭でも入浴や蒸しタオル、温湿布などで温めると効果的です。
手術
関節の変形・破損が進み、薬、温熱治療法でも炎症が治まらない場合には、痛みや炎症の原因を取り除く手術が検討されます。
関節鏡下郭清術
膝に関節鏡を挿入し、軟骨のカスなどを取り除く
人工関節置換術
傷んだ関節を人工関節に取り替える
高位脛骨骨切り術
骨の一部を切り取って変形を矯正する
という3種類の手術が主になります。
手術後のリハビリ方法の例
関節鏡下郭清術
アイシングで氷で患部を冷やす
筋力増強運動
膝周りに筋肉をつけて関節を安定させる
関節可動域運動
膝の動きを良くして動く範囲を広げる
等こまめに膝の曲げ伸ばしを行ったり足のストレッチを行って筋肉を柔らかくする。
人工関節置換術
関節鏡手術後のリハビリ内容に加えて、以下のような訓練内容を行うことが挙げられます。
- 手術後に足を動かすことによって血管に血の塊ができるのを予防する
- 術後数日で痛みの程度にあわせて歩行訓練をおこなっていく
- 膝が曲がる角度を広げるために筋肉のストレッチ、リラクセーションやスムーズに関節が動くように誘導する
- 退院後の生活にあわせて日常生活で行う動作を確認し、工夫して行える方法を指導する
- 膝の動く範囲に制限があるため退院後の生活を考慮して評価を行い、環境調整する
- 人工関節を長持ちさせるために重いものを持つことや重労働は避ける
- 必要に応じて本人に合った杖の処方を行う
高位脛骨骨切り術
- 術後少しずつ手術を行った方の脚に体重をかけていき、数週間かけて体重をかける量を増やしていく
- 松葉杖を使用して歩行訓練を行う
- 自分の関節が残せるため、十分に膝が曲げられる様訓練をする
- 6ヶ月以降から正座をすることや、スポーツ復帰、重労働も可能となる様訓練する
まとめ
- 膝に水が溜まる原因は、炎症や半月板に損傷があることが原因で、それは加齢や変形性関節症や運動、事故によると考えられる。
- 症状としては、 膝の腫れや痛み、膝のだるさ、腫れがある。
- 膝に水が溜まった時の治療法は、関節内の水を抜くのと同時に炎症を抑える為に薬物・温熱・手術両方を行う。
- 手術後のリハビリ方法には、 筋力増強運動や関節可動域運動のトレーニングがある。
「水を抜くと癖になる」というのは、注射によって水を抜くという治療自体が癖になるわけではなく、水を抜いても原因である関節内の炎症が治まっていないので、その後も関節液が出続けてまた膝が腫れるということでした。
なので、炎症が治まらないことが問題なのですね。
膝に滑液がたまり、パンパンにはれ上がって周りの神経や組織を圧迫してしまうと激痛になると言います。
そうなる前に、是非原因を突き止めて炎症を抑えたいですね!
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
他にも、健康に関する色々な病気の予防法や身体に対する症状の改善策、最新の医療情報などを配信していますので合わせて読んでいただけると幸いです。
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