みなさん、ふとした拍子に肋骨を強く打ってその後しばらく痛み「もしかしてヒビが入ったんじゃないか?」なんて疑ったことはありませんか?
私のスポーツをする友人がたまに「肋骨にヒビが入ったかも・・・でも折れて無いと思うから気力で治す!」なんて言って病院に行かないので疑問に思っていることがありました。
「肋骨のヒビと骨折ってどう違うの?」ということです。
骨にヒビが入るのと折れるのでは大きな違いに思えますよね?
そこでここでは・・・
- 肋骨のヒビと骨折の違いは?
- 応急処置の方法は?
- リハビリ方法は?
- 完治までどの位かかるの?
ということについてまとめました。
意外なことが分かったので是非読んでみてくださいね!
肋骨のヒビと骨折の違い
実は医学的には「骨折」の中に「ヒビ」が含まれています。
骨の連続性がその部分で絶たれている点に関して、ヒビも骨折も同じであるとの考え方からです。
そして骨折であれヒビであれ、もしその部分が他の部分から完全にズレてさえいなければ、そのままの状態を保つだけで自己の治癒能力により断続面がくっついて治ります。
また、骨折あるいはヒビにより骨がちょっとだけズレていても、骨折面が半分くらい接していれば十分に治り、ズレたものは成長の過程で自然と元の形に近くなってきます。(リモデリング)
そこで気をつけたいのが、ズレがひどくて骨折面同士が完全に離れてしまった場合です。
この場合の骨折は自然に治る事はありません。
そこで骨折面をきちんと接してあげるお手伝いをする為に、手術により何らかの金属を使って骨折面を接する様に処置するということになります。
肋骨のヒビと骨折の痛み
ヒビが入っている場合も骨折している場合も症状は余り変わらず、むしろ主にその部分にどの程度骨のズレが生じているかによって、痛みや症状の大小差が生じてきます。
主なものとしては・・・
- 上半身を捻ると胸に痛みを感じる
- 深呼吸や咳やくしゃみをすると胸が痛む、呼吸に違和感がある
- 胸部を打撲した部分に、痛み、内出血、腫れがある
- 内臓に痛みを感じる
などです。
肋骨はその中に心臓や肺などの大切な内臓を収めて守る働きをしています。
外見的な異常がなくても、骨折した骨の一部が肺や胸膜を傷つけたりすると胸痛や呼吸困難などを起こして危険な状態となるので、痛みがひどい場合、ズレが大きいとみて、すぐに医師の手当てを受けなければなりません。
肋骨を骨折した場合の応急処置の方法
応急処置としては、呼吸に伴って胸痛が強まることから、患部に厚手のタオルなどを当てて軽く圧迫することで痛みを軽くすることが挙げられます。
軽い胸部の打撲なら整形外科を受診し指示を受けますが、明らかに重篤の場合、胸腔内損傷を合併している可能性もあるので、救急車を呼ぶ、あるいは速やかに医師の診察を受けることが必要です。
肋骨骨折のリハビリ方法
肋骨がひびが入りやすく折れやすいほど柔らかいのは、その中で守っている肺の動きに合わせて柔軟に開いたり閉じたりする為です。
その柔軟性ゆえに骨折しやすいですが、他の骨に比べて直りが早いという特徴があります。
しかしヒビや骨折が治りきらないうちにもう一度強い衝撃が加わると、完全に骨がズレて肺に刺さる、なんて事にもなりかねないので、リハビリは大切です。
痛みが強い場合は鎮痛剤や湿布を使用し、バストバンドやトラコバンドとよばれる固定帯による圧迫固定を利用します。
バストバンドは胸部から胴の中間まで肋骨を覆うように保護するサポーターで、コルセットに近い感覚で圧力を加えて肋骨の位置を固定します。
価格は一般的なもので2000円程度です。
その上で、ひびが骨折にならないように、また骨折が神経を必要以上に圧迫しないように、完治するまで運動や重い物を持つなどの胸と背中を使う動きをなるべく避けることがリハビリとなります。
肋骨骨折の完治期間は?
原因を取り除いて安静にしていれば、たいがい2~3週間程度で痛みは引いてきます。
完治までにはおおよそ2ヶ月程度かかります。
ヒビの程度や他の損傷がない場合はもっと早い場合もあります。
それほど肋骨は修復の早い骨だと言うことです。
まとめ
- 肋骨のヒビと骨折の違いは医学的に無く、問題部分がどの位他の部分からズレているのかの違いの方が治療に影響してくる。
- 痛みや症状はズレの大きさや部位によって程度が違うが、主に呼吸や動いた際に胸の痛みがあり、見た目には打撲部分に腫れや内出血が見られる。
- 応急処置の方法としては、患部に厚手のタオルなどを当てて軽く圧迫することで痛みを軽くすること。
- リハビリ方法は、バストバンドなどで胸を固定しつつ、完治するまで胸と背中を使う動きをなるべく避けることによる。
- 完治までは原因を取り除いて安静にしていればおおよそ2ヶ月程度かかる。
肋骨の骨折またヒビは、バンドで固定して安静にしていれば完治する軽症のものが多いものの、内臓にまで影響を与える重症のものまであり、甘くみてはいけないですね。
大したこと無く感じても、痛みが長引く場合はクリニックを訪ねた方が良さそうです。
私としては、骨はヒビが入っても折れていても基本的にはくっつけておいてあげると自然治癒するという点にちょっと感動しました。
自己治癒力を高めて、ちょっとしたことにはへこたれない体を作りたいですね!
関連:骨粗鬆症の原因や治療法~骨折しやすい部位と薬の副作用~
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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